息子が蓄のう症になった話
もともとアレルギー性鼻炎があった息子。
定期的に耳鼻科に通ってはいたんですが、症状が軽め、年齢が低い(当時3歳前)こともあり、検査はできないと言われていました。
夫氏も花粉症がひどく(先生が言うには遺伝するらしい)、おそらくアレルギーだろうと言われていて、そのお薬をもらっていました。
鼻水の症状がなくなったら飲まなくてもいいし、飲み続けてもいいということだったので、鼻がじゅるじゅるしだしたら飲ませて、落ち着いたら飲むのは控える・・・という感じにしていました。
年明けにもらった薬を飲み切ってからは、鼻水が出ることがなかったので、しばらく耳鼻科にはいっていませんでした。
最近寒くなってきてから、呪いのように始まった鼻水。
あー・・・ジュルジュルいってるなぁと思ったら熱を出し、1、2日で下がったので風邪だったのかな? とその時は小児科へも行くことなく様子を見守り、特に悪化することもなかったので、やっぱり風邪だったのかなと、耳鼻科にもいきませんでした。
鼻水も、だらだら出っ放しが3、4日くらい続くと、あとは鼻の奥でじゅるじゅる軽く言っているような感じで、治り始めてるのかなと思って、やっぱり様子見してました。
たぶん、それが間違いだったのでしょうね。
だらだら出続けるわけでもなく、特に痛みとかがあるわけでもなく。
けれど1ヶ月近く鼻の奥でじゅるじゅるしてて、でも熱があるわけでもなく・・・
ただ夜が、鼻が詰まって眠れないのか、最後の頃には数時間おきに泣きながら起きるという日が続いて、流石にこれはまずいのではと思い、耳鼻科へ連れていきました。(はよ連れて行ってやれ)
これはもう完全に言い訳なんですが、子供を病院へ連れて行くのって、なかなか大変じゃないですか?
地域によっては、予約しないとめっちゃ待たされたり、予約制の病院じゃなくても、時期によっては結構待たされたり。
ただでさえ調子が悪い子供が、長時間病院でぐずらずにいられるのはなかなか稀なことかなと思います。
あと、病院に行って別の風邪や病気をもらうリスクを考えたりすると、日中は鼻が詰まって少しだるそうではあるものの、熱もないし元気に遊んでいたりしたので、ついついもう少し・・・となってしまっていました。
本人にも、病院行く? と聞いたところ、行く・・・とすんなり承諾してくれたので、やはりしんどかったのでしょう。
診察して、とりあえずレントゲンとりましょうってなって、先生も念の為にって感じだったので、レントゲンのデータが表示されるまでの間、前回と同じお薬出しときましょうね、といいながら、レントゲン見た瞬間「あ、だめだ、蓄のう症なってるわ」ってカルテ書き換えてました。
え? 蓄のう症?
蓄のう症って、鼻の中が詰まっている、と言う知識しかなかったのですが、これが酷くなると手術になることもあるそうな・・・
見せてもらったレントゲンでは、鼻周り(顔全体?)真っ白になってました。
健康な大人のレントゲン写真と比較して説明してくださったのですが、その違いに言葉がなかったです。
蓄のう症って、痛みとかないんですか? と先生にきくと「子供は顔が小さから詰まりやすいし、痛みには鈍感だから、わからんことが多いよ。大人だと頭痛とか出てわかるけどね」とのこと・・・
一体いつから蓄膿症になっていたのか、早く連れてきていれば、と情けないやら申し訳ないやら。
とりあえず1ヶ月薬を飲んで、またきて、と言われました。レントゲン撮って治ってるか確認するからと。
1ヶ月間も薬を飲み続けないといけない上に、それでも治ってない場合があるってこと? 完全に頭がフリーズしてるところに、
「ついでだから、アレルギー検査もしようか。採血」
とトドメを刺すようなことを言われ、反応する前に看護師さん達にこっちだよーと案内され、採血ってあの採血・・・!? と動揺しながら案内された先を見て。
採血って聞こえたの、間違いじゃなかった。
これはもう、あかんやつやん?
腕出して血管探してるので、息子も察したらしい。
「嫌だ・・・嫌だ、やらない!」
と泣きながら訴えるも、「頑張ろうねー」と無慈悲な返答。
ああ、神よ・・・母は息子が暴れないように抱きしめながら息子の絶叫に目を瞑ることしかできませんでした。
どんだけとるん? ってくらい結構な量が必要なようで。
血管が細いからなのか、大人がする採血とは違い、結構な時間がかかりました(個人差もあると思います)。針刺したまま、5分くらいはかかったような気がします。
これは1歳、2歳の子にするとなったら鬼畜のような所業やん、って思った。
4歳でもえらいこっちゃだったのに。
そういえばお世話になってる小児科の先生が「よっぽどのことがない限り小児科医は検査やらない」っていってたのを思い出した。
検査の内容にもよるのでしょうが、血をとって調べる、というのは本当におかしいと思った時にしかやらない。逆に検査しましょうってなったらお母さんは覚悟しておいてください。ってことですと教えてもらったことがあります。
なので、やたらと検査する小児科は要注意だよ、とも教えてくれました。
その時は、検査してくれるんだからいい先生なのでは? と思ったりもしたんですが・・・あの採血を体験すると、なるほどこう言うことかと妙に納得した瞬間でもありました。
無事に採血が終わると、息子はしゃくりあげながら、「もう、かえる・・・しらん」
誰も信用しない、というような表情でめっちゃ睨まれました。
そうだよね。採血するなんて聞いてないよね。母もこんなことになるとは思ってなかったんだよ。騙したんじゃないんだよ・・・と思いつつ、ごめんごめん、痛かったよね、としか言えませんでした。
看護師の方もシールいる? カードいる? 雑誌の付録いる? などすごい気にしてくれたのですが、息子はもうスネまくっているので、何を言われてもシャットアウトしてて、母一人があわあわしてました。
受付の方も、息子が抱きついて離れないのを見て、わざわざ横まで来て精算してくださったり・・・本当に申し訳ないやらありがたいやらで終始ペコペコしながら病院を後にしました。
1ヶ月で治ってくれるといいのですが・・・
検査の結果も気になるし、しばらくは悶々としそうです。
鼻水がずるずる治らない場合は、早めの受診をおすすめします・・・(ホンマに)