登園時に忘れ物をした時の話
常日頃から、忘れ物がないかの確認は執拗にするほうなのですが・・・本日園に行く息子の水筒を見事に忘れ、バス停についたところで気づくという失態を犯した母です。
いつもは、息子と一緒に忘れ物がないか確認するのですが、今日は行きたくないとぐずる息子をどうにかこうにか説得しつつ、家を出る時間がギリギリになってしまったこともあって、その確認をすっかり怠ってしまったのである。
そしてこのザマである・・・
やってもたぁ〜、取りに帰る時間はない。
これ、園まで持っていくコース? と落胆していたところに、救世主のごとくママさん達が「園でお茶もらえるから、大丈夫よ」と声をかけてくださったのです。
持参する水筒の中身が空になった時のために、園でお茶を作っているらしいのだ。
もちろん忘れてしまった時などにも対応してくれるらしい。
その時の母の喜びをわかっていただけるだろうか。
園バスを追いかけてわざわざ持っていかなくてもいいという希望を垣間見た母の気持ちを。
いえ、別に持っていくのはいいんですけどね。持っていかなくてもいいなら、わざわざ行く必要ないじゃん、って思ってしまう母なのです。
「ごめんね、水筒忘れちゃったけど、園でお茶がもらえるみたいだから。バスが来たら、先生にも伝えるからね」
息子に説明する。
これで一件落着だ。
「え? ぼくお茶はイヤ」
なんて?
すっかり「わかったー」という返事が来るものだと思っていた。安心し切っていた。
ボクオチャハイヤ?
なんて?
そう。息子は日常的にお茶はほとんど飲まない。いうたら、飲み物という水分自体をあまりとりたがらない。
普段の飲み物は水、なのである。
真夏でさえ、600mlの水筒満タン入れて、カラにして帰ってきたことは未だにない。これ、母は一瞬でなくなる量なんだけど? と思いながら、半分減っていれば御の字なくらいには飲まない。
最初は母も麦茶を入れていたのです。
でもあんまりにも飲まないから、水に変えてみたところ、お茶よりは飲んでくれるようになったので、それ以降日常的に飲むのは水になっていた。
お茶とは、彼の中で完全におやつのお供的な存在なのである。
しかし、それを今この状況でも貫き通すというのか・・・
「今日だけ、お茶じゃダメなん?」
「ダメよ」
ダメダヨネー。
ソウダヨネー。
この時の母の絶望を分かっていただけるだろうか・・・
「・・・後から持っていくね」
最初から母に選択肢などなかったのである。